一年ほど前、十五歳の娘が実は俺の子ではないと発覚し、離婚になった。俺は看護師で、外面だけは患者アンケートで一番になるほど良かった。だが元嫁は裏で企業幹部と会い続け、その娘は幹部との間にできた子だった。弁護士を交えて話し合うと、元嫁は「自分の母親ばかり大事にしている」と責め立てた。だが娘に聞いてみろ、と俺が言った瞬間、娘は冷静に真相を暴き、最後には「私を私にしてくれたのはお父さんです」と言い切った。元嫁は絶句し、弁護士はドン引き。幹部も言葉を失った。俺はその場で、血はつながっていなくても、この娘だけは自分が引き取ると決めた。帰宅後、娘を叱りながらも、あの日の言葉を誇らしく思った。さすが、俺の自慢の娘だった。