都内の高級ホテル「グランドロイヤル東京」。大宴会場では、医療業界の大きな式典が始まろうとしていた。ロビーには上質なスーツを着た来賓が並び、誰もが身なりに気を配っていた。そんな中、色あせたジャケットの神崎誠、古びたバッグを持つ妻の美和、傷だらけのスーツケースを引く娘の結衣が現れる。成金社長の三浦高一と妻の香里は、その姿を見るなり鼻で笑った。「その格好で高級ホテル?」と見下し、招待状まで偽物扱いする。ホテルスタッフにも圧をかけ、三人をロビーで足止めした。結衣は悔しさに唇を噛み、誠はただ静かに待った。だが10分後、総支配人の北村が駆け寄り、深く頭を下げる。「神崎様、本日の大切なお客様です」。会場は一気に凍りついた。式典で映し出されたのは、海外の医療現場で命を救う誠、美和、結衣の姿。さらに東道メディカル会長も、彼らへの敬意を欠いた三浦夫妻との契約を白紙に戻すと告げた。