里帰り出産から三か月後、私が我が家へ戻ると、玄関には見知らぬ女物の靴が並び、リビングには義両親が当然のように座っていた。家具まで勝手に増やされ、私が問い詰めると、夫の大地は平然と言い放った。 「俺の家だし自由だろ。文句あるなら離婚だ」 その瞬間、私の中で何かが切れた。私は離婚を受け入れ、娘ひなこと共に実家へ戻った。後日送った離婚届に大地は大慌てだったが、私は養育費と財産分与を求める手続きを進めた。さらに一か月後、喫茶店で再会した夫は、生活費が回らず顔面蒼白。そこへ現れたのは親友の奈央子だった。 彼女は大地に告げた。「来月で解雇です」 義両親と暮らす現実を失った大地は半狂乱になったが、もう遅い。私は静かに席を立ち、娘の未来だけを見据えて歩き出した。