社長の息子である彼は、父のホテルで開かれた会場で、妻を侮辱し、夫に土下座を強要した。 「聞こえなかったのか。妻に謝れ」――しかし男は笑い、酒をこぼし、周囲にも録画を命じて挑発を続ける。妻を守ろうとした夫に向かっては、「次の社長は俺だ」と権勢を振るった。だが、その場に呼ばれた護衛は、ただの護衛ではなかった。元特殊部隊の教官、朝倉だった。男は金を積み、倍額、三倍額と命じて従わせようとするが、朝倉は静かに拒む。 「護衛の契約です。人を襲う仕事はしません」 さらに夫は、自らの無実を示すため、酒をかけられた瞬間からの録画を本社中継で流させる。やがて父が映像を確認し、息子の蛮行を知る。会社継承の話は取り消され、会場の空気は一変した。 土下座を命じた側が、最後に追い詰められる――その瞬間、朝倉は夫に深く頭を下げた。