娘の一周忌を目前にしたある日、義母は平然と言い放った。 「来月五日、うちの美咲の結婚式だから。生きてる娘の方が大事に決まってるでしょw」 私が娘の一周忌を伝えていたにもかかわらず、わざと日程を重ねてきたのだ。義妹も笑いながら「親族は全部こっちに呼ぶから、そっちには誰も来ない」と告げた。私は怒りを押し殺し、「わかりました」とだけ返した。 夫を亡くしてから、私は娘と二人で必死に生きてきた。だが、その娘も海辺の合宿中、溺れた子どもを助けて命を落とした。残されたのは、冷たい言葉しか知らない義家族と、深い喪失感だけだった。 そして一周忌当日。義妹は高級ホテルの式場に現れたが、そこにいたのは親族の大半だった。娘を救った子どもの両親と、夫の遺志を知る人々が、私の側に立っていたのだ。 「この結婚は中止だ」 新郎まで頭を下げ、義母と義妹はすべてを失った。私の娘を侮辱した代償は、あまりにも大きかった。