私の名前は浅田真由子。アパレルブランドでディレクターを務める既婚者だ。夫のヤマトは温厚で、最初は良い家庭を築けると信じていた。だが、新婚のマンションに義母と義妹のカレンが突然押しかけてきた日から、空気は一変する。「家族なんだし、服を借りるくらい当然でしょ?」 そう笑うカレンは、私の大切な服を勝手に持ち去っていった。しかも来るたびに、靴やバッグまで消えていく。疑いを確信に変えた私は、服にある仕掛けを施した。案の定、カレンは罠にかかり、盗んだ服を着て現れる。ところが夫は私ではなく、カレンを庇った。 「妹に謝れ」 その一言に、私は静かに目を覚ました。離婚届を突きつけ、この家を出て行かせると、義家族は崩れ落ちた。後日、カレンの盗難は職場まで発覚し、夫も義両親も賠償地獄へ。私は自分の名義の家で、ようやく平穏を取り戻した。