二十年ぶりに本社へ戻った堀井純一は、技術開発部の前で肩をつかまれた。 「見ない顔だな。新入りか? コーヒー入れてこいよw」 挑発してきたのは、かつて俺を左遷へ追いやった役員の息子、広瀬直樹だった。二十年前と変わらぬ傲慢な笑み。純一は怒りを押し殺し、静かに彼を見返す。しかし直後、会議室から美人秘書の北条が駆け寄ってきた。 「社長、私がいれましょうか♪」 その一言で、広瀬の顔色は一変する。北条は続けて、純一が来季から代表取締役として就任する人物だと告げたのだ。純一は二十年前、広瀬に下剤騒動の濡れ衣を着せられ、地方へ飛ばされた過去を思い出す。だが今回は違う。彼は密かに真相を洗い直し、証拠を集め、ついに本社へ帰還した。 「覚えていませんか。あなたに壊された同期ですよ」 青ざめる広瀬。さらに彼の父である役員までも現れ、息子の悪事を認めた。こうして広瀬は解雇。純一はようやく、正義と復権を手にした。