「頼む、離婚してくれ」 突然そう言い出した夫・健人に、私は息をのみました。けれど、迷いはありませんでした。「いいよ。はい、離婚届」私はすでに自分の欄を書き終えた紙を差し出しました。健人は勝ったつもりで高笑いしましたが、それは大きな誤算でした。 「この家、出ていくのはあなたよ」私と健人が住む家は、私の父の土地に建てたものです。ローンが通ったのも私名義。つまり、家の権利は私にありました。 「な、なんだって……?」顔色を変える健人に、私は静かに告げました。月末までに荷物をまとめて出ていって、と。さらに、義母が吹き込んだ「浮気している」という嘘にも証拠はなく、健人は慰謝料を請求するどころか、逆に追い詰められていきました。 そして月末、私は迷わず夫を家から追放しました。半年後、義母の会社は倒産。 元夫も元義母も再就職できず、今では安いアルバイトで細々と暮らしているそうです。 地獄を見たのは、最初に私を見下したあの二人でした。