十五年前、両親を事故で亡くした弓は、高校卒業と同時に働き始め、幼い弟を親代わりとして育ててきた。弟が社会人となり、ようやく肩の荷が下りた頃、彼は婚約者の真由子を連れてくる。第一印象は愛想がよく、可愛らしい女性だったが、次第に態度が変わっていく。弓が家庭の事情を説明すると、真由子は「お盆と正月だけ会えば十分」「姉との距離が近すぎる」と露骨に不満をぶつけた。弓は弟の幸せを思い、二人の接触を減らし、結婚費用としてご祝儀袋を渡す。だが真由子はその場で封を開け、「これっぽっち?夫の実家がケチとか最悪」と侮辱した。その瞬間、弓は静かに告げた。「じゃあ援助はやめるね」。実は真由子の父の会社は、弓が社長を務める親会社の子会社だった。資金援助を即中止すると、真由子は青ざめ、弟も激怒して婚約破棄を宣言。後日、彼女は土下座して謝罪したが、弟は一切許さなかった。やがて弟には新しい恋人ができ、弓自身にも、ようやく自分の幸せを考える時が訪れた。