6歳の迷子に全財産の1500円を渡した貧乏な女子学生。15年後、就活100社落ちた合同面接会で『美咲お姉ちゃん』と呼ぶ声が…
2026/09/11
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こんな履歴書でよくもまあこの会場に来られたものだ。  人材派遣会社エリートリクルートの社長・田島が、三十一歳の山田美咲を大勢の前で嘲笑した瞬間、会場は凍りついた。美咲は就活で百社落ち、父と母を看取り、生活費も尽きかけた末に、最後の望みをかけて合同面接会へ来ていた。だが十五年前の春、彼女にも忘れられない出来事があった。高校生だった美咲は、コンビニ前で迷子になり泣いていた六歳の少年・陸人に、全財産の1500円でサンドイッチと温かいスープを買ってやったのだ。青と白の星のミサンガを見せるたび、少年は「美咲お姉ちゃん」と笑った。公開処刑のような辱めの中、会場奥から一人の青年が歩み出る。  「美咲お姉ちゃん」  その声に、美咲の時間が止まった。青年は陸人、そして彼の父・佐藤社長は田島の暴言を断罪し、取引停止を宣告する。

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