りくりゅうの美しい関係がもたらした金メダル――それは技術だけでは説明できない、“触れ方”と“支え方”の物語だった。取材中、陸が手のひらに頬を当てる可愛いポーズを見せれば、龍一は照れたように受け止め、空気が一瞬で和らぐ。赤ちゃんさえ泣き止む、と言われるほどの柔らかさが二人にはある。演技を終え、陸を高々と持ち上げる龍一。陸は全身でガッツポーズを作り、二人は一心同体のまま歓声へ溶けていく。走り方まで似てくるほど、同じ時間を重ねた証だ。得点を待つ間、悔しさで涙をこぼしながらリンクを見つめる陸。その手を、龍一がそっと握って優しさを送る。苦難を越え、耐え抜いた先で表示された驚きの高得点。喜びを分かち合う抱擁こそ、金メダルに最も近い“美しさ”だった。