毎日のように目にする光景だ。 スーパーのレジ前では、誰も強くは言わない。しかし、その沈黙の裏で、後ろに並ぶ客たちは小さくため息を漏らしている。特に迷惑なのが、無料のポリ袋を必要以上に巻き取る行為だ。 ひとつ、ふたつならまだしも、くるくると止まらず持っていく人がいる。私も一度、思わず見てしまった。次に並ぶ人の袋が足りなくなるのに、本人は気づかない。さらに、買い忘れに気づいて商品を売り場へ戻す人もいる。 第二列に商品を残したまま、急いで醤油を取りに行く。その間、後ろの人はかごの前で立ち止まったままだ。そして最も周囲を困らせるのが、顔なじみになった店員さんとの会計中の世間話だ。 親しさがあるほど会話は弾むが、後ろの列は静かに待つしかない。話したい日は、空いている時間を選ぶのが礼儀だろう。店員さんも、そのほうがきっと笑って応えてくれる。