大浴場では、何気ない所作が意外と目立ちます。 しかも厄介なのは、行儀のいい人ほど、つい同じ失敗をしてしまうことです。誰もその場で強く注意はしません。ただ静かに見られている、その空気が一番恥ずかしいのです。第三位は、洗い場の場所取り。私も桶を置いたまま露天へ出ましたが、戻ると端へ寄せられていました。 第二位は、湯船にタオルを入れてしまうこと。肩に掛けたまま気づかず沈めると、周囲の人がそっと距離を取ります。そして第一位は、最後の油断です。湯船では気をつけていたはずなのに、上がる直前に気が緩み、濡れた床や脱衣所をそのままにしてしまう。後から来た人が滑れば、もう取り返しがつきません。 風呂を出る前、タオルを絞って一拭きする。その一手間が、次の旅先でも自然に体へ染みついていくのです。