平凡な商社マンである俺は、同期の紹介で結婚した妻と三年目の生活を送っていた。だが、ある夜に偶然目にしたのは、妻が同僚の男と寄り添って歩く姿だった。疑念を抱いたまま帰宅すると、妻は平然と嘘をつき、俺の心は静かに冷えていった。 後日、同期から海外赴任の話を持ちかけられた俺は、最初こそ戸惑ったが、妻への違和感を拭えず、探偵を雇って真相を確かめる。結果は黒だった。結婚前から続く不倫、ホテルの写真、そして俺を海外へ追いやるための会話の録音まで残っていた。俺はすべての証拠を弁護士に託し、離婚を決意。 妻は開き直って嘲笑したが、待っていたのは破滅だった。間男は左遷され退職、妻も慰謝料と借金に追われ、実家からも見放される。 一方の俺は海外赴任先で成果を上げ、帰国後には昇進。感情を失った男が選んだ別れは、やがて最良の再出発となった。