妊娠中の私、雪江をいびったのは義母だった。夫の翔太は見て見ぬふりで、仕事中の私の部屋に勝手に入り、命じられるまま家事を押しつけられた。つわりで苦しくても、義母は「妊娠は病気じゃない」と笑い、翔太も私を庇わなかった。そんな折、翔太の転勤先が私の実家のある県に決まる。私は迷った末、実家での同居を提案した。すると私の両親は事情を知り、静かに「借りを返そうか」と受け入れる。同居初日から、母は翔太に料理を運ばせ、父は家事分担を当然のように教え込んだ。最初は戸惑っていた翔太も、次第に追い詰められていく。やがて食卓で、母は私が受けてきた仕打ちを一つずつ突きつけた。「何で助けてくれないんだ」翔太が私に縋った瞬間、私は冷たく言い返した。 その日を境に、夫はようやく自分の過ちを知ったのだった。