俺は二十八歳の会社員で、父は会社経営者だが、親に頼らず自力で働いていた。二十五歳の妻は別会社勤務で、合コンで一目惚れした美人だった。三年前に結婚し、子どもはまだ早いと言う彼女に合わせ、避妊していた。だが、昨年のお盆頃から妻の残業と休日出勤が急増する。俺は疑わず、家事を引き受け、仕事にも励んでいた。そんな中、三日間の出張から一日早く帰宅した俺は、玄関の男物の靴と寝室から聞こえる荒い息遣いに気づく。中からは「中に出していいのか」「夫の子として育てるから大丈夫」と、耳を疑う会話が漏れていた。怒りで理性を失った俺はビール瓶を手に突入し、浮気相手を殴りつけ、妻にも手を上げてしまう。通報で警察が来て、俺は傷害で逮捕。懲役四年の実刑となった。二年後、仮釈放で出所した俺を待っていたのは、整形で顔が崩れ、みすぼらしくなった元妻だった。復縁を迫る彼女に、俺はきっぱり拒絶する。すると彼女は逆上したが、父の車でその場を離れた。今は接近禁止命令も出て、俺は新しい街で再出発している