結婚式の最中、義母は突然「夫のいう事には絶対服従。できなければ離婚よ」と宣言した。祭壇には、なぜか宗介の母親である彼女が立ち、宗介はただ困ったように笑うだけだった。私はその瞬間、この結婚が終わったと悟った。幼い頃に母を亡くし、父と二人で生きてきた私にとって、家族とは支え合うものだった。パティシエとして働く誇りもある。だが義母は「仕事をやめて家に入れ」と譲らず、宗介も私を守らなかった。父が「…帰るか」とつぶやき、私が「うん」と答えた瞬間、迷いは消えた。私はウェディングドレスを脱ぎ捨て、式の途中で退出した。後日、義母と宗介は私に責任を押しつけたが、弁護士を立てて徹底的に争った結果、慰謝料も式場費用も彼らに払わせた。そして数年後、私は本当に信じられる人と結ばれ、今は新しい命を授かっている。あの結婚式は、私の人生を守るための決別だった。