母の葬儀の日、義母は香典袋を差し出した。私は礼を言って受け取ろうとしたが、小学一年生の娘・リンカが突然それを奪い、ゴミ箱へ捨ててしまう。「何やってるの!」と叱る私に、リンカは静かに言った。 「天国のバーバが、中身を見ろって」 義母は青ざめ、私は震える手で香典袋を開いた。中に入っていたのは、薄い紙一枚。その紙面には、蛍光塗料で付いた不自然な指紋が浮かんでいた。私はすぐに悟った。母が生前話していた、リンカのための“光るおもちゃ”の仕掛け。だが、なぜその指紋が義母の香典に残っているのか。問い詰めると、義母は顔色を変え、ついに自白した。母を殺したのは、義母だった。さらに、夫・かずきの死まで仕組んでいたという。私は涙をこらえ、娘を抱きしめた。 リンカの「見ろ」という声が、家族を守ったのだ。