夜中に何度も目が覚める――その原因は、単に「水を飲みすぎた」ことではありません。 最新の知見では、水分の量よりも飲む時間が夜間頻尿を大きく左右するとされています。特に六十五歳以上では、夜間に一回以上起きる人が七割を超え、睡眠の分断が疲労や転倒リスクを高めます。本来、夜はバソプレシンが働き、腎臓は尿を減らします。しかし加齢で分泌が低下すると、夜間でも尿が作られやすくなるのです。さらに日中に足へたまった水分が、就寝後に体内へ戻って尿量を増やす「体液の再分配」も関係します。対策は明確です。就寝二時間半前からは水分を控え、午前中から午後二時までに必要量の七割を飲むこと。加えて減塩と夕方の足上げが有効です。水の飲み方を変えるだけで、睡眠は大きく変わります。