北海道の果てに、ひときわ特徴的な釣り針のような形をした場所、それが「野付半島」です。一体なぜこのような独特な形が生まれたのでしょうか?野付半島は北海道東部に位置し、そこには大きな山はなく、広がる荒涼とした大地、根をむき出しにした枯れ木、そして緩やかな海岸線が広がっています。その全長はなんと60キロメートル以上。国道950号線が通っており、車で一部を巡ることが可能ですが、半島の先端にたどり着くには徒歩が必須です。この半島がまるで釣り針のような形をしている理由、それは海流の力にあります。この地域を流れる海流が、砂を運搬し堆積させることでこの特異な地形を形成したのです。さらに驚くべきは、今もなお砂が積み続けられ、野付半島は成長を続けていること。日本最大の砂嘴(さし)とも呼ばれるこの半島は、海流と砂の絶え間ない作用によって今後も形を変えていくことでしょう。風と砂が織りなす自然の営み。その壮大な光景をぜひ一度見てみてはいかがでしょうか?