なぜ東海道新幹線と東北新幹線は直通運転しないのか
2025/05/15
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東海道新幹線と東北新幹線は、どちらも東京駅で接続しているにもかかわらず、直通運転が行われていない。その理由は単純ではない。技術的な面から見ると、レール幅は同じであるものの、信号システムや電力の供給方式が異なるため、相互運行が難しいという課題がある。しかし、実際にはさらなる背景があった。約40年前、直通運転を実現する構想が真剣に検討され、東京駅14番ホームもその準備として整備された。しかし、その途中、沿線住民が強く反対し、東北新幹線の東京延伸工事が大きく遅れる事態となった。その間に国鉄が分割民営化され、東海道新幹線はJR東海、東北新幹線はJR東日本が運営することになる。結果的に、東北新幹線が東京駅に到達した頃には、14番ホームはすでにJR東海によって使用され、乗客の増加もあってホームの共有が拒否され、直通運転は実現しなかったのだ。こうした歴史の積み重ねが、今も両新幹線の直通運転を阻んでいるのである。

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