今回は、日本の身近な木からメープルシロップに似たシロップを作れるかを検証してみました。目指すのは、普通のメープルシロップではなく、近くにある木の樹液を利用することです。ターゲットにしたのは、クルミの木。普通はその実を食べますが、今回はその樹液を集めてシロップに挑戦。まずは、スパイルという道具を使ってクルミの木に穴を開け、樹液を集めます。驚くほど早く樹液が集まり、予想以上の量が確保できました。集めた樹液をろ過し、煮詰めていきます。初めは水のようだった液体が、徐々にシロップらしいとろみを帯びていきました。完成したシロップを試飲してみると、メープルシロップよりもさっぱりとした味わいで、酸味とバニラのような香りが広がります。クルミの木ならではの、ほのかなナッツの風味がアクセントとなり、驚きの美味しさ。これからは、自然の恵みを活かしたシロップ作りも楽しめそうです。