ひろしは、祖父の遺した小さなクレープ店を継ぎ、苦しい経営を続けていた。そんな彼を見下していたのが、娘を難関大学に合格させたと自慢ばかりするママ友・堂崎だった。彼女は全国展開のスイーツ店オーナーとして成功し、会うたびに「そちらはまだ苦しいの?」と露骨にマウントを取ってきた。だが数年後、状況は一変する。ひろしの娘・霞はパリで修行を終え、店を立て直すために帰国。手作りにこだわった新メニューが評判を呼び、店には行列ができるようになった。一方、堂崎の店は拡大を急ぎすぎて経営が悪化し、本店だけを残して失速していく。そしてイベント当日、堂崎たちの嫌がらせでひろしの車はパンクしていた。だが、それでも彼らは負けなかった。堂崎が失ったのは店だけではない。最後に見せた焦り顔が、何より痛快だった。