「500万円で車を買える」――そう考えた小泉こしみは、夫・多摩陽太に内緒で高級オープンカーを購入した。陽太は総合病院院長の御曹司で、これまで家や生活費など何不自由ない暮らしを与えてくれていた。しかし、欲しい車だけは認めてもらえず、こしみは夫の金庫にあった500万円を勝手に使ってしまう。購入した車を隠しながら、何事もなかったように結婚式の準備を進めるこしみだったが、運命は大きく狂い始める。式の費用が必要になり、車を売却しようと決意。最後の思い出にと長時間ドライブを楽しんだ帰り、駐車場でアクセルとブレーキを踏み間違え、追突事故を起こしてしまった。恐怖のあまり現場から逃げ出したこしみだったが、後日警察が訪れ、すべての秘密が明らかになる。車の購入費用、事故、夫への裏切り――隠していた事実を知った陽太は深く傷つき、離婚を決意する。