出産を祝う気持ちが、いつしか金銭への執着に変わってしまった女性・桃。第一子の誕生をきっかけに、多くの親族や友人から届いた出産祝いに味を占めた彼女は、二人目の出産でも同じように大金を得ようと計画します。しかし、友人たちに金額を指定して祝いを求めたことで周囲の反感を買い、期待していた支援は次々と消えていきました。さらに義母から渡された祝い金に対して「足りない、あと5万円」と迫ったことで、夫・清との関係にも亀裂が入ります。子どもよりもお金を優先する桃の姿に、家族は深く傷つき、やがて清は子どもたちを連れて家を離れる決断をします。出産祝いを求め続けた先に待っていたのは、望んでいた幸せではなく、大切な家族を失うという厳しい現実でした。