日産「e-POWER」は、都市部の走行において燃費性能が優れていると評判ですが、高速道路におけるパフォーマンスではその評価が一転します。この意外な弱点はシステム構造に起因しています。e-POWERはシリーズ式ハイブリッドシステムを採用しており、エンジンが電力を生成し、その電力でモーターがタイヤを駆動する仕組みです。対照的に、トヨタやホンダのハイブリッドシステムは、高速走行時にエンジンが直接タイヤを駆動します。この違いが効率性に影響を与えています。e-POWERでは、エンジンの力が一度電気に変換され、その後再びモーターで機械エネルギーに変換されるため、エネルギーロスが約20%も発生します。特に高速走行時には、空気抵抗により必要なパワーが激増し、時速120キロでは時速60キロの約4倍のパワーが求められます。このため、e-POWERの高速燃費は、同クラスのトヨタやホンダの車と比べて10%以上劣っています。この弱点は日産にとって北米市場での大きな障壁となりつつあり、業績不振の一因ともなっています。日産は次世代のe-POWERでの改善を試みていますが、その差を埋めることができるかは依然不透明です。