過眠症の特徴について詳しく見ていきましょう。過眠症とは、夜に十分な睡眠をとったにもかかわらず、日中に強い眠気が生じ、起きていることが難しくなる状態を指します。ナルコレプシーはその一例であり、日中に突然強い眠気が襲ってきて、知らぬ間に眠りに落ちてしまう病気です。この症状の厄介なところは、眠気が襲ってきたことに気づく前に寝入ってしまうため、居眠りしたことに本人が気づかないことがある点です。さらに、原因不明で日中に強い眠気が起こる『特発性過眠症』と呼ばれる病気も存在します。中には夜間の睡眠時間が10時間以上と非常に長い方もいます。豆知識として、特発性という言葉がついている場合、原因が不明であることを意味します。また、非常に稀な病気である『反復性過眠症』は、百万に一人から二人程度の発症率とされており、過度の眠気が生じ、一日中寝ている状態が数日から数週間続くこともあります。このような眠気のエピソードは年に数回起こることがあります。過眠症の理解を深めることで、適切な対処が可能となるでしょう。