酸化マグネシウム、特に市販のマグミットは、便秘に悩む多くの人々にとって親しまれている薬ですが、その副作用には注意が必要です。ある70代の女性患者が自己判断で酸化マグネシウムを服用し続けた結果、吐き気とふらつきが生じ、血液中のマグネシウム濃度が危険なほど上昇する「高マグネシウム血症」に陥りました。この状態を放置すれば意識障害を引き起こす可能性もあるため、すぐに入院が必要でした。便秘を放置すると腸閉塞を引き起こし、手術が必要になることもあるという点で、魔法のように便秘を解消する薬ではありません。便秘薬を賢く利用するためには副作用について理解しておくことが肝要です。例えば、マグネシウムの過剰摂取で筋力低下や意識障害が起こることがあり、また他の薬との併用により薬効を阻害されることもあります。しかし、適切な使用方法を心得ていれば酸化マグネシウムは有力な治療手段となります。それでは、専門家の指導を得て、安全に便秘を管理しましょう。