クラスの席替えの日がやってきた。気になる彼の隣になりたいと願いながらくじを引くと、不思議な出来事が起こった。親友とくじを見せ合ってみると、まさかの親友と気になる彼が隣同士になっていたのだ。私は前の席で彼から離れてしまった。親友に「一生のお願い」と言ってくじを交換して欲しいと頼んでみるが、「もう五回目だよ」と冗談を言われて、失敗するかと思った。しかし、親友は「いいよ、今度スタバをおごってね」と交換を快諾してくれた。授業が始まり、私はつい気になる彼に視線を送り続けてしまった。先生の合図で席替えが始まり、鼓動が高まる中で隣を見ると、そこには別の男子が座っていた。苦笑いを浮かべながらその風景を眺めたその時、衝撃の事実を知る。実は隣の男子が彼にお願いして私の席を変えて欲しいと頼んでいたのだ。それが彼の気持ちだと知り、少し胸が温かくなる。隣になれなかったけれど、彼の想いを感じたこの瞬間、私の学校生活が新たに色づき始めた。