俺のクラスには今日もゆいさんが欠席している。最近、彼女はほとんど学校に来ない。遊んでるんだろうなと嫉妬しながら、なぜか俺が連絡帳を届けることになった。落書きでもしてやろうと中を開くと、「今日もずっと寝てました。早く学校のみんなに会いたいです」と書かれていた。その言葉に心を打たれ、俺は「いつでも待ってるよ。よくなったら遊ぼう」と返事を書き込んだ。その日から俺は毎日彼女の家を訪ね、彼女のお母さんに笑顔で迎え入れられた。ある時はケーキを、またある時は運動会のメダルを届けた。冬休み前、彼女が少し元気そうな姿を見せて「絶対に遊ぼうね」と約束してくれた笑顔を、俺は忘れない。そして春休み、彼女の母から「もう来なくていい」と連絡帳を渡された時、俺はようやく理解した。涙が乾くまで泣き続けたが、彼女の気持ちを胸に、前を向いて生きていこうと決意する。いつか必ず、約束を果たしに。