関門トンネルが毎日500トン水漏れしても大丈夫な理由
2025/05/19
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関門トンネル――それは81年前、世界初の海底トンネルとして誕生しました。この場所は地盤が軟弱で掘削が非常に難しいエリアでしたが、当時の技術者たちは「シールド工法」を用いてこの困難を乗り越えました。トンネル掘削と同時に壁を構築するこの技法は、現在では一般的ですが、当時はまだ自動化された機械もなく、作業員たちが手作業で壁を構築していったのです。驚くべきことに、このトンネルは現在でも毎日500トンもの海水が漏れています。それでも大規模な補修は必要なく、数十年後も使用可能とされています。その秘密は、徹底された防水対策とメンテナンスにあります。当時使用された3,100トンものセメントによる防水施工と、侵入した海水を排出するシステム、さらに錆びやすいレールを通常の2倍のペースで交換する取り組み――こうした努力の積み重ねが、トンネルを支え続けているのです。500トンの水漏れという驚愕の事実。しかし、それを克服する人間の知恵と技術は、まさに称賛に値します。関門トンネルは、その完璧なメンテナンスが築き上げた「耐久の歴史」の象徴ともいえる存在なのです。

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