ある日のこと、35歳の介護職員である香織は、夫の悟から「彼女、可愛いよな〜俺に気があるみたいだし」と言われた。最初は嫉妬するかもしれないと思っていた香織だが、結婚してから8年が経ち、その自慢にはうんざりしていた。悟はお世辞を真に受け、自分がイケメンだと勘違いしていたが、実際にはブサメンであることに香織は気づいていた。香織はついに堪忍袋の緒が切れ、離婚を決意する。悟は香織が離婚したとしてもすぐに他の女性と結婚できると豪語していた。しかし、離婚後、悟は職場での人気が落ち、結局は何も得られなかった。彼は次の仕事も見つからず、まさしく独りぼっちになってしまったのだ。香織は、悟の過度なナルシシズムに呆れつつも、自分が誠実であり続けることの大切さを再認識した。未来にはもっと素敵な人が待っていると信じ、香織は新たな一歩を踏み出すことを決意するのだった。