俺はヒロシ、二十九歳の会社員だ。プラモデル作りが趣味で、過去の苦い経験からその趣味を隠してきた。そんな俺に転機が訪れた。パニコちゃんという可愛い女性と電車で知り合ったのだ。彼女とのデートの誘いを受けて舞い上がったが、その日が心待ちにしていた限定プラモの発売日だった。悩んだ末に、俺自身の趣味を隠してデートに行くことに。待ち合わせの日、店で先頭に並びながら商品の発売を待っていると、店員が「完売しました」と嘘をついてきた。隣にいたパニコちゃんが何かを知っている様子。実は彼女、メーカーの社員で不正を暴くためにこの店を調査していたのだ。店員の浮かべていた不敵な笑みはすぐに消え、彼は顔面蒼白になった。結局、パニコちゃんの活躍で店の悪事が明らかになり、俺も隠さずに自分の趣味を彼女に明かすことができた。彼女は理解してくれて、俺は次のデートの約束を決意した。