高齢者の健康管理で意外と見落とされがちなのが「冷却」の方法です。多くの人が保冷剤を首に直接当てることを習慣にしていますが、これは危険です。特に高齢者の血管は脆弱で、一気に冷やすと血圧が急上昇することがあります。血管が収縮し、心臓に大きな負担をかける可能性もあるんです。正しい冷却方法は、首の後ろや足首、脇の下などの太い血管が通っている部分を優しく冷やすこと。これで血液が効果的に冷却され、体全体が涼しくなります。特に足首を冷やすと、体温が穏やかに下がり、心地よく感じられるんです。ポイントは、直接保冷剤を肌に当てるのではなく、タオルで包んでから使用すること。これで体が無理なく冷え、深部体温も自然に下がります。正しい使い方を覚えて、安全に熱中症予防をしましょう。