確かに、誰にも理解されない感情がある。23歳の私、ブスと自覚しているからこそ、美容に気を使う。日焼け止めで顔を守り、高価な化粧水を使う。それが日常だ。カフェオレを飲みたいけれど、ここではミネラルウォーター。夜更かしもせず、水素水を飲んで美を目指す。しかし、変化は見られない。まだ同じブス。外で歩くと周囲の視線が気になる。電車では独り。なぜか両隣に人がいる。自分がブサイクだからだろうか。誰でもいいから、隣にいてほしいと願っている。ありがとうと言いたくなるが、すぐに去ってしまう。その度に周囲と独りの自分を比べてしまう。カラオケで選曲の悩み。ブスな私がどんな歌を歌っても、軽々しい女と思われるか、笑われるか。本当は楽しく過ごしたいが、周りの目が気になってしまう。マッチングアプリを試すべきかとも考えるが、それは現実逃避に過ぎないのかもしれない。リアルでの出会いは、真剣な気持ちで取り組みたい。友達と恋愛談義をする。しかし、経験が少ない。デートの思い出もなく、キスの経験もない。最近の出来事として、彼氏と過ごした日々を振り返る。日々の小さな出来事に喜びを感じつつ、いつか大きな変化を迎える日を待つ。これは、ブスにしかわからない感情。