35歳を過ぎた女性が結婚できる確率はわずか10%。まなみは36歳で、気づけば仕事一筋の日々を過ごしていた。恋人と別れ、職場と家を往復する毎日に焦りを感じ、彼女は結婚相談所に入会を決意。完璧な条件を揃えた男性を求めるまなみだったが、現実は厳しい。年収や身長、年齢で次々と男性をふるい落とし、連絡が途絶えてしまう。婚活の費用も高く、パーティや相談所にかかる費用にため息をつく。そんな中、一人の男性とのデートに漕ぎ着けるが、期待したほどの成果は得られず、「星野源みたいな人」との理想を改めて見直すことに。半年後、まなみは37歳目前となり、自分の価値観を見直すことを決意。「普通」を求めるつもりだったが、その「普通」が既に非現実的であることを悟る。彼女はようやく、自分が妥協しなければならない条件と向き合い始めたのだった。