初めて給料を手にした日、心が躍るのは当然のことだ。しかし、気付けば今月も金欠状態になり、不安がつきまとっている。多くの人が経験するこの現象の裏には、私たちが知らず知らずのうちに陥ってしまう「無駄な出費」という落とし穴が潜んでいるのだ。例えば「セール品の大量購入」が挙げられる。魅力的な割合で値引きされている物を見ると、判断力が鈍り、後先考えずに購入してしまうことがある。趣味や電化製品に対する男性の消費傾向は特に顕著だ。そして、実際には節約できていないことに気づくのは後のこと。また、「いつか使うかもしれないもの」を買う習慣も問題だ。現代の消費社会では、多くの家庭が一度も使わないまま物を溜め込んでいる。心理的には安心感を得ようとしての購入であるが、実際にはお金の凍結という財政問題に繋がっていることが多い。時には「不要な保険の加入」も。過剰な保険は将来の不安に対する一応の備えだが、多くの保険に加入していることで無駄な支出が増えている可能性がある。