誕生日を一人で過ごすことになった健一は、寂しさを紛らわせるため、自分用のケーキを買いに店へ向かった。恋人の明美は仕事で来られないと言っていたが、それでも少しだけ特別な夜にしたかったのだ。しかし帰り道、店の前で大きなワニのぬいぐるみを抱え、涙を流す幼い少女を見つける。少女は「ケーキを買いたいけど、お金が足りない」と泣いていた。健一は迷わず自分のケーキを少女に渡した。その優しさが、まさか大きな真実を明らかにするとは思ってもいなかった。少女は親友・勇太の娘であり、しかも恋人だと思っていた明美が勇太の妻だったことが判明する。明美は夫と娘を残し、健一と関係を続けていたのだ。誕生日の小さな善意が、不倫の事実と家族の運命を変えるきっかけになった。健一と勇太は傷つきながらも、何より娘の幸せを守るために向き合うことを決意する。