「大輔さんの奥さんですか? 私、はるかと言います。離婚はいつ頃になりますか」 突然届いたLINEに、私は思わず目を疑った。相手は夫を“年収1500万のエリート”だと信じ、玉の輿を夢見る二十一歳の女だった。しかも妊娠中だと得意げに語り、慰謝料の心配もないと笑う。だが、こちらは何も知らないままでは終わらせない。弁護士を通じて慰謝料を請求すると告げると、彼女は焦りながらも「百万でいいんですよね」と軽く受け流した。 やがて内容証明が届き、事態は一変する。夫は実はサンシャインリゾートの役員だったが、私の父である会長に浮気が発覚し、即日クビ。さらに、慰謝料は彼女に百万円、夫には八百万円という現実が突きつけられた。 真実を知った彼女は、今度は「大輔さんと別れたい」と泣きついてきた。しかし、もう遅い。私は静かに彼女をブロックした。裏切りの代償は、あまりに重かった。