東関東自動車道が茨城県で未開通である理由には複雑な事情が絡んでいます。この高速道路は昭和46年に開通されたものの、茨城県では一部がまだ工事中の状態です。その未開通の区間は、板東市から北州市までの約31キロに及びます。この地域では国道が併走していることから、以前は多くの利用者が国道を利用していたため、急務とされませんでした。しかし、高速道路の建設には土地の収用が必要で、その過程で困難を極めました。大部分の土地は既に取得済みであったものの、ごく少数の地主が土地の明け渡しに反対していました。県や関係機関は何度も交渉を重ねましたが、最終的には強制収用措置が取られることになりました。この結果、ようやく工事が本格化し、2025年から2026年にかけての全線開通を目指しています。茨城県の人々にとっては待望の開通となるでしょう。