岐阜県の朝、我々は明治44年の地図に載っている正体不明の道を調査することになった。この道は謎に包まれており、その歴史的背景を解明したいという欲求に駆られている。調査地点は、白川町まで続く山間地に位置し、そこにはかつての生活の痕跡が潜んでいる。川岸沿いの廃道を辿りながら、私たちはその道の謎に迫っていく。道の入り口には、古くから存在する神社があり、地域の守護者としての役割を果たしていた。しかし、なぜこの険しい山中に道を築く必要があったのか、その答えは未だに不明だ。調査を進めるにつれ、石垣がしっかりと築かれ、幅も十分にある道に、ただの生活道路以上の存在感を感じる。二つのトンネルがこの道にひそむ目的を示唆している。この謎深き道が持つ歴史的な意味を解き明かすには、まだ時間がかかりそうだ。