友人と共に東京駅から新大阪駅を目指す旅行を計画していた私は、指定席特急券を手に入れ、久々の旅に心躍らせていた。しかし、興奮のあまり前夜はなかなか眠れず、迎えた朝に寝坊。焦って東京駅に向かったが、予定した新幹線はすでにホームを出発していた。絶望感に包まれた私は、駅員に相談したが、指定席特急券は指定した列車の発車時刻を過ぎると無効になり、変更も払い戻しもできないと告げられた。そこで新たな券を購入する資金もない私は、旅行を諦めるしかないのかと思い悩んだ。次の新幹線で同じ指定席が空いていることを祈りつつ、異なる列車に乗ることを考える。しかし、それは不正乗車であり、発覚すれば正規料金以上の支払いを求められてしまう。だが、指定席特急券には解決策があった。その指定席特急券は当日、活動区間内であれば後続の列車で自由席に乗車できるのだ。正規の方法で自由席を利用し、旅を続けることができるという知識を得て、私は安心して自由席に乗ることを選んだ。