春の日差しが差し込む喫茶店。40年ぶりに再会した同期の田中聖一と山田健二は、全く異なる人生を歩んできた。田中はスーツ姿で余裕の表情を見せる一方、山田は疲れが滲む目で現実を語り始めた。「俺、貯金がほぼゼロなんだ」。声を震わせながら山田は自身の苦難を告白した。まだ残るローン、子供の教育費、無計画に使った金の山。その一方で、田中は4千万の貯蓄を手にしていた。「どうしてこんなに差が生まれたんだ?」山田の疑問に対し、田中は冷静に語り始めた。30代の頃、父の病気をきっかけに無駄遣いを見直し、家計簿をつけ始めた田中。携帯電話を格安会社へ切り替えたり、不要な保険を解約したり、固定費削減で年間数十万を節約。「タバコをやめ、飲み会を減らし、衝動買いを控えた。それを積み重ねた」と田中は語る。