「医者になれなかった落ちこぼれの結婚なんて祝えるわけがない」そう言い放ち、両親は式への出席をドタキャンした。幼い頃から兄と比較され、人生を否定され続けてきたエリだったが、最愛の人・一樹との結婚だけは自分で選んだ道だった。しかし2時間後、会場には鼻水を流しながら慌てて駆けつける両親の姿があった。理由は、一樹が医者として将来有望だと知ったからだった。だが、すでにエリの心は決まっていた。「私にはもう父親も母親もいない」そう告げ、過去の支配から解放される。さらに兄の隼人が両親の本性を暴き、娘を利用して利益を得ようとしていた証拠が世間に広まる。母親の出版した「天才の育て方」は大炎上し、両親は大きな代償を払うことになった。一方、エリは一樹や新しい家族に囲まれ、ようやく本当の幸せを手に入れる。結婚式で失ったもの以上に、彼女は温かい居場所を見つけたのだった。