「家族なんだから、これくらい当然でしょ」そう言って、義妹のちなつは五人の子どもたちを姉夫婦に預け、自分だけ一週間の温泉旅行へ出かけていた。子どもたちは4歳から8歳までの幼い兄弟。普段から自由奔放で、注意しても言うことを聞かず、世話を任された側の負担は想像以上だった。しかも、ちなつは反省するどころか「少しくらい面倒を見てくれてもいいじゃない。家族なんだから」と笑っていた。しかし、その軽い考えが取り返しのつかない悲劇を招くことになる。旅行中、夫の聡が事故に遭い、命を落としてしまったのだ。葬儀の日になって初めて連絡を取ったちなつに告げられた真実。それは、聡が亡くなった原因に、五人の子どもたちの行動が関係していたという衝撃的な事実だった。