私は今まで美容にあまり気を使っていなかった。眼鏡をかけ、ラフな格好をしていたため、誰からもモテたことのない陰キャだった。唯一の友人、廉は俺をからかうのが好きで、根暗だと評していた。合コンに誘われたときも、彼は俺を引き立て役として扱い、俺はそれが悔しかった。小春ちゃんが話し掛けてくれたときも、廉は彼女の注意をそらし、自分がどうにかして目立とうとしていた。俺はいつも飲み物に黙々と口を運ぶだけだった。しかしその理不尽さに耐えかねた俺は、変わることを決意した。栄養を考えた食事をし、体を鍛え始めた。数ヶ月の努力の末、腹筋が割れていい体になった。次の合コンでは、小春ちゃんが俺に直接興味を持ち始め、ついに告白されて付き合うことになった。廉は慌てふためき、俺を避けるようになった。彼の評判も悪化し、俺は心の中でざまあみろと思うことができた。これからも努力を続け、楽しい生活を送りたいと思う。