私は35歳の会社員、よ合子。結婚しており、夫の勇気とは知人の紹介で出会い、地道で一生懸命な性格に惹かれ結婚した。しかし、最近その無口でおっとりした性格に不満が募り始めていた。毎日、私は朝食を作り、仕事に出かける。その間、勇気は私より早く帰宅するものの、家事を一切しない。そんな彼を気にしつつも、私は何も言わずに日々を送っていた。だが、問題はそれだけではなかった。娘の輪が「お金をくれ」と頻繁に言ってくるようになり、次第にその態度がエスカレートしていった。ある日、私の財布がリビングで見つかったことをきっかけに、私は輪が私のお金を盗んだのではないかと疑い始めた。追及しても、輪は「知らない」と言い張る。夫の勇気も、そんな問題には関与しようとせず、完全に無言だった。私の耐えられなくなった気持ちはついに爆発する。「あなた、もう私の子供じゃない」と言い放った瞬間、輪は驚き、夫も驚く。しかし、私はもう何も残っていなかった。家に帰っても、ご飯を作る理由は一切なかった。私はそのまま、離婚届を持って家を出る決意を固めた。「出て行きたいなら出て行けばいい」と言われたとき、私は心の中で決めた。自分の人生を取り戻すため、家を売り、すべてを整理し、自由な生活を手に入れる。結婚生活が間違っていたのかもしれないと感じながらも、今の私は前を向いて生きることを選んだ。