大学卒業後、IT企業で経験を積んだ菅谷徹は、将来の独立を見据え、非正規として各地を渡り歩いていた。今の職場は社員同士の連携も良く、穏やかな社長のもとで順調だった。だが、社長の息子・岩田翔也だけは別だった。 翔也は非正規を「底辺」と見下し、業務外でも無理難題を押しつける男だった。やがて父の会長退任に伴い、翔也が新社長に就任すると、彼は「非正規は全員クビだ」と宣言する。 しかし、去ったのは会社を支えていた優秀な人材ばかり。業務は回らず、会社は急速に失速した。二年後、翔也は菅谷に泣きつくが、冷静に断られ、ついに破綻へ向かっていく。