かつて日本の夏の風物詩として親しまれていた「冷やしあめ」。江戸時代に起源を持つこの甘味は独特の風味で長い間人々に愛されてきましたが、時代が進むにつれて製造コストの高騰や第二次世界大戦による壊滅的な影響により、生産者が激減。現在では関西地方の一部でしか製造されておらず、非常に珍しい存在となっています。昔から多くの人に親しまれてきた「干しなつめ」は、ねっとりとした食感と上品な甘さを特徴とする食べ物でしたが、都市開発の進行により原料となるなつめの木が姿を消すことや、手間と時間がかかる調理過程が理由で家庭で作る人が減少。これにより、日常的に食べられることが少なくなり、ほぼ姿を消してしまったと言われています。最後に紹介されるのは「砂糖がけトースト」。シンプルな甘さと手軽さで子供にも人気だった食べ物ですが、現代における多彩なトッピングや味のバリエーション豊かなメニューが登場したことで、むしろ物足りなさや手抜きと見られるようになり、その結果として次第に消えてしまった食文化のひとつです。