エンジニアのフェリックス・ヘッカーは、数週間前からPCモニターが突然真っ暗になるという不思議な現象に直面していた。すべてのケーブルを交換しても解決することはなく、問題が起こり始めた時期が、イケアの「マルクス」という椅子を使用し始めた時期と一致していることに気づいた。椅子を変えたところ、その現象は消え、椅子が原因だと判明した。ヘッカーはどのように解決できるかを検索し、同様の問題を報告している例が多く見られた。原因は椅子にたまる静電気であるとされ、部屋の湿度を40%以上に保つか、椅子に銅線を取り付けてアースに差し込むことで問題を防げるという対策が紹介されていた。マルクスの素材やデザインが静電気を帯びやすい可能性があるとされ、蓄積された静電気が近くの電子機器に影響を与えていたという。ヘッカー氏は「イケアの椅子『マルクス』は、お使いのスクリーンとも感性がありません」と皮肉をこめたコメントを残しつつ、この謎に挑む姿勢を示した。